ガレージサインペインティング

"CREWが集い、航海へと向かう港"である、
ガレージに込めた想い

新たな栗山組のシンボルとなるサインペイントが施された背景

FEATURE ガレージに込めた想い

新たな栗山組のシンボルとなるサインペイント

栗山組の一角にどっしりと佇むガレージには、工事を行う重機が並べられている。周囲には多くの社用車が駐車されており、社員達はここを拠点として現場へ向かう...。言わば 航海(仕事) と港(ガレージ) だ。

栗山組は社員を "従業員" ではなく "CREW" として捉える上で、港が特別な場所である事は言うまでもない。
ガレージを建設し様々な取り組みを行ってきたこの場所に、2022年6月、新たな栗山組のシンボルとなるサインペイントが施された。

この機会にあわせ、栗山社長にガレージに込めた想いを伺った。

このガレージを作ったきっかけを教えてください

重機へのダメージガードとしての目的は勿論ありますが、一番の理由は ”拠点を作りたかった” からです。
栗山組の理念として “KURIYAMA CREW” がありますが、ガレージは乗組員たちの港のような場所。そこに集い、仕事へ向かい、そしてまた港へ帰ってくる...そんな特別な拠点を格好良いものに出来ないかという考えから始まりました。

建設後、通常の目的である重機の車庫として利用し、そこからどんどんアイデアが湧いてきて、ここを拠点に様々な取り組みや活動を行っています。

ガレージを使った取り組みとは?

何年か前に拝見した「土木展」という展覧会を見て衝撃を受けました。
土木に関する重機や道具や看板などの展示方法・見せ方が大変素晴らしく、土木建設業の会社として沢山の感銘とヒントを頂きました。

栗山組のガレージの中には土木展で得たヒントを参考に、土木に関する道具や看板、フォトグラファーの友人に撮ってもらった写真などの展示スペースを設けています。この展示物を一般の方にも見て頂きたいのですが、コロナ禍という事もあり、まずは社員と社員の家族を招いた「触れあう土木場」と称したイベントを行っています。

ふれあう土木場の様子

イベントでは通常展示の他に重機の試乗体験や飲食ブースを設けたりして、ご家族・お子さん達に大変好評をいただきました。土木を通じて地域との交流を深める事ができて嬉しいです。今後も開催していきたいと思います。

ガレージ = 港は、仕事の拠点であり、仲間が集う場所。
単に車庫としての機能だけでなく、人と人が交流し合える場所にもなって欲しいと考えています。

この拠点を、栗山組という会社を、土木建設業を...
社員や地域の方に格好良いね言ってもらえるような、愛着が沸き、絆を深められる場所になればなと。その中で栗山組として「格好良さ」は重要な要素なので、デザインや見せ方に拘りを持っています。

車庫に並んでいる重機もオリジナルのデザインが施されていて拘りが伺えます

建設用の重機は大きくて迫力満点なのでそれだけでも十分格好良いのですが、栗山組は建設業界のイメージを変えたい・土木業本来の格好良さを伝えたい、というテーマがあるので、その取り組みとして重機のデザインもボディカラーから特注でオーダーしたり、ステッカーなどのデザインを落とし込んだりしています。

ガレージに並ぶ重機

"魂"を込めた、サインペイント

今回のガレージ特大サインペイントについて教えてください

栗山組の入口や会議室にサインペイントを書いてもらっているNATURALLY 福地さんに今回もお願いしました。ガレージを建設した時から構想はありましたが、福地さんも今までのサインペイント仕事の中でも最大級のサイズだったので、話から実現まで中々の時間を要しました。

サイズもさることながら、描いてもらう内容も文字要素が多く、デザインを考え・制作するにも相当な時間を費やした事が想像できます。仕上げてくれたデザインは大変素晴らしかったです。

制作期間はどのくらいだったのでしょうか

福地さんには6月1日から10日まで鳥取出張に来てもらいました。梅雨時期だったので多めの期間を設けましたが、サイズがサイズなので余裕ある期間が必要でした。実際は大雨や大きく天候が崩れる事は無かったんですが、日によっては朝から夜中を回っても作業を行っている時もあり、福地さんには本当に頑張って頂きました。

サインペイントをする際の足場設置は協力業者の足場屋にお願いして、ペイントは栗山組社員や自分も手伝う事もありました。経過や完成時にはフォトグラファーの友人が写真を撮ってくれたり、同時期に出張に来て頂いた本ウェブサイト製作者のNATSWORKS 原田さんにも動画撮影を行ってもらったりと、皆んなの協力を得て作り上げる事ができました。本当に感謝しています。

仕上がりはいかがですか

素晴らしい出来上がりに感動しています。これは栗山組の新たなシンボルになりますね。

福地さんから「だるまの目入れ」のように栗山組ロゴの「栗」部分を栗山さんが最後にペイントしませんか?という提案がありました。
勿論引き受けました。栗山組の法被を着て気合いを入れて挑みました。ペイントの経験はないので緊張したし手が震えましたね。ただ、しっかり願いを込めて魂を注入する事ができたと思います。最後には十二分に福地さんに調整と仕上げをしてもらいましたが笑

サインペイント施工タイムラプス動画

建設業界で突き抜けた存在に

ここまでの見せ方は建設業界の中でも突き抜けてますね。

ありがとうございます。「建設業界のイメージを変えたい、土木業本来の格好良さを伝えたい」というテーマを胸に取り組みを行ってきた一つの到達点だった気がします。

ただ、実はこのガレージはまだ完成していません。サインペイントが施された面にある扉をNOTEWORKSさんに特注で作ってもらう予定です。また、社屋入口の扉も劣化が激しいのでこちらも制作して頂きます。まだまだ「格好良い」の追求とロマンは尽きません笑

最近、栗山組のInstagramを始めました。
会社としてどのように発信すればいいか悩んでいて、中々アカウントを作成するまでには至りませんでしたが、気がつけば手元にある写真はどれも格好良く業界としては特異なものでしたので、自信をもって日本・世界に発信していきたいと思います。

これからも栗山組は、信念をもって突き進みたいと思います。今後とも栗山組をよろしくお願い申し上げます。

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photo by. Daisuke Yasui