わかさ氷ノ山トンネル貫通式レポート

祝 貫 通 国道482号 (つく米バイパス)
わかさ氷ノ山トンネル貫通式

2018.6.5に行われた貫通式の模様をレポート。

FEATURE わかさ氷ノ山トンネル貫通式レポート

わかさ氷ノ山トンネル貫通式が挙行されました

わかさ氷ノ山トンネルは若桜町茗荷谷から舂米を結ぶ全長1244mの山岳トンネルで、平成30年の年内にトンネル工事の完了を目指しており、現在の進捗率は78.6%(H30.5月末時点)となっています。

そのトンネル工事の貫通式が発注者の鳥取県、工事関係者、若桜町長、県議会議員などが列席のもと行われました。

初めに、トンネル工事における最後の貫通発破点火装置が準備され、JV職員の号令のもと、発注者、若桜町長、県議会議員にて点火スイッチが押されました。大きな音とともにトンネルが貫通。JV職員にて貫通確認が行われ、精度よく貫通したことが報告されました。会場の段幕が降ろされ、貫通点から光が差し込まれました。

貫通点へ移動した後、貫通点の清めが行われ、地元関係者、工事関係者による通り初めが行われました。

樽(酒樽)神輿を坑夫(金子組)の方々が担いで、トンネル内を回りながら登場。

このトンネル貫通式で行われる神輿には歴史があり、古くからの伝統行事です。トンネルの貫通を無事終えた、という坑夫にとっての最高の瞬間でもあります。法被姿で力強く神輿を担ぎ上げ、最後の仕上げを迎え、祝う。その充実感に満ちた職人たちのパワーには本当に圧倒され、心から感動しました。近年は神輿行事を行わない貫通式が多くなりましたが、勇ましく格好良い坑夫の姿を見れるこの瞬間は、後世に残したいと行事だと思いました。

最後にトンネル貫通を祝して関係者にて鏡開きが行われ、列席者へ祝い酒が配られ、関係者みんなでトンネルの貫通を喜び合い、参加者全員にて万歳三唱が行われました。トンネル貫通式後、前回の工事完成までは残り約6ヵ月ほど期間があります。引き続き安全第一で工事を進めてまいります。

工事概要
工事名 国道482号(つく米バイパス) わかさ氷ノ山トンネル工事 (交付金改良)
発注者 鳥取県
所在地 八頭郡若桜町茗荷谷~八頭郡若桜町舂米
工事概要 トンネル(NATM) 施工延長L=1,244m W=6.0(7.0)m トンネル工、インバート工、坑門工、坑内付帯工、舗装工、排水構造物工
竣工年度 平成31年3月
施工者 鴻池・青木あすなろ・栗山JV
工事担当者 笠原 光生(鴻池組) / 小山 起男(鴻池組) / 三原 功(鴻池組) / 小野 竜弥(鴻池組) / 石村 勝司(青木あすなろ建設) / 山崎 大侍(青木あすなろ建設) / 蓮佛 弘司(栗山組)
請負金額 2,708,640,000円
工事説明 地域住民の生活道路としての利便性、わかさ氷ノ山スキー場等へのアクセス向上、観光客や住民の往来の幅が広がることを目的として、若桜町茗荷谷~舂米間を結ぶ山岳に建設する舂米バイパス事業のメインとなるトンネル工事です。